内容説明
古代芸能の幾筋もの流れの中で、能、狂言、浄瑠璃、歌舞伎が演劇として成立する。そして、それらに重なりつつ、近代演劇の方法論が持ち込まれる。―この巻は、日本演劇史を構成する。
目次
芸能―古代かり中世へ、三つの場面(秦平恒)
能―演劇と言葉―「通盛」を中心に(西野春雄)
狂言の精神『天正狂言本』の廃曲を読む(田口和夫)
歌舞伎の精神と方法(諏訪春雄)
浄瑠璃における時代と世話(松崎仁)
争瑠璃作者・近松門左衛門(原生道)
浄瑠璃の詞章と曲節(白方勝)
出雲と半二の時代(向井芳樹)
忠臣蔵における生と死―義太夫節から浪花節へ(松井静夫)
南北の世界(荒木繁)
演劇の近代化と坪内逍遙〈講演〉(稲垣達郎)
現代劇におけるヨーロッパと日本―築地小劇場開幕期の演劇青年たち(西村博子)
新劇における社会的テーマの追究―プロレタリア演劇と10年代(祖父江昭二)
戯曲における「戦後」―その出発をめぐって(永平和雄)
反「新劇」の世界(宮岸泰治)
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