安房直子論―五感で描かれたファンタジーの分析

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784434383427
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3095

出版社内容情報

童話作家「安房直子」の研究書。安房直子の童話は、優しくやわらかでありながら、どこかもの悲しさを併せ持つ。それらの安房作品を「五感」という視点から紐解く。作品に描かれるいにしえの名称で表現される色彩、風の音、異界の者たちの声、花々の香り、布の手触り、味わい深い料理の数々…。これらが表象することやものは何だったのか。さらに安房が造詣深かった日本古典文学、キリスト教、といった要素は作品とどのような関わりを持ち、作家の思想となっていたのかを本書では丹念に分析している。安房が日本女子大学在学中に書いた短編作品によって作家人生をスタートさせた頃、日本の児童文学は新たな潮流の中にあった。時流に乗ることも逆らうこともせず、安房は独自の文学スタイルを静かに貫いた。その静謐な文学は死後30年を経ても読み継がれ、色あせることはない。本書は文学研究として冷静な分析がなされていると同時に、安房直子ファン必見の解説書でもある。


【目次】

第一章 安房直子とその周辺
1.安房直子の魅力とは
2.これまでの安房直子研究
3.ファンタジーとは
4.戦後日本児童文学における安房直子の位置付け
5.安房直子の生涯

第二章 五感で描くファンタジー
1.視覚
2.聴覚
3.味覚
4.嗅覚
5.触覚

第三章 『さんしょっ子』論

第四章 『ハンカチの上の花畑』論

第五章 『花豆の煮えるまで ―小夜の物語―』に見る五感

第六章 キリスト教と死生観
1.安房直子とキリスト教
2.作品に見るキリスト教
3.安房直子の死生観

おわりに
安房直子略年譜と作品初出
参考文献
謝辞

内容説明

なぜ、安房直子の物語は、こんなにも美しく、怖く、懐かしいのか。色、音、味、香り、手ざわり―。五感から、ファンタジーの秘密を読み解く。『さんしょっ子』『ハンカチの上の花畑』『花豆の煮えるまで―小夜の物語―』を中心に、安房直子の生涯と文学史的位置づけ、作品に流れるキリスト教的背景と死生観まで、その豊かな物語世界の全体像に迫る。

目次

第一章 安房直子とその周辺
第二章 五感で描くファンタジー
第三章 『さんしょっ子』論
第四章 『ハンカチの上の花畑』論
第五章 『花豆の煮えるまで―小夜の物語―』に見る五感
第六章 キリスト教と死生観

著者等紹介

大沼郁子[オオヌマイクコ]
宮城県村田町生まれ。宮城学院女子大学学芸学部日本文学科卒業。日本女子大学大学院博士課程満期退学。博士号(学術)取得。専門分野は児童文学研究。安房直子のほか、山室静、C.S.ルイス「ナルニア国ものがたり」、サブカルチャー研究(ゲーム、アニメ)。玉川大学、福島県立医科大学などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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