出版社内容情報
カムチャツカ半島、ペトロパブロフスク・カムチャツキー。世界で最も早く一日が始まる街で、多彩な個性が交錯する。虚無感と飢餓感が漂う世界観。出口のない日常を淡々と綴る語り口。その独特な温度感に、読み進むほどにとらわれて離れがたくなってしまう。読後、心に深く刻まれる不思議な余韻が残る、青春ストーリー。
「極東、極北、極寒の街の大学で教鞭を取るアジア系外国人。おそらくこれまでの日本文学にほとんど存在しなかった舞台設定と主人公。「ロシアに住んでも良いことはない」「ここはロシアだから全部うまく行くよ」。驚くほど自由に絡んでくる街の人々と主人公が、ひたすら酒を飲むだけのエピソードを読まされているはずなのに、季節の移り変わりがやがて訪れる別れの時を想起させ、安ワインを買い足す行為ですらいつしか切ない痛みを伴い胸に迫る。そこには大掛かりなスペクタクルやミステリーはない。だからこそ、この小説は正真正銘の純文学であり、短い永遠を大切に封じ込めた青春物語の快作なのだ。」
―福島拓哉(映画監督)
【目次】
用語解説 /一 青年共産党広場の午後 /二 脆弱な野菜 /三 チェブラーシュカの中に入る /四 職員室での会話 /五 シャシリクを作る(一) /六 夏の予定 /七 ベースキャンプの宴 /八 電子レンジの購入 /九 マリア・ニカライヴナとの会話 /十 避難訓練への参加 /十一 第八コルプス /十二 あなたの名前を漢字で書きます /十三 作家の死 /十四 イリーナの誕生日 /十五 ダリスビャージ(一) /十六 新しい店 /十七 ダリスビャージ(二) /十八 電子レンジの故障 /十九 ダリスビャージ(三) /二十 プルゴバーチ /二十一 シャシリクを作る(二) /二十二 雪解け /二十三 アナトリー・アナトリエヴィッチ /二十四 モスクワに行ったら恋しよう /二十五 携帯電話の紛失
内容説明
カムチャツカの若者は何の夢を見るのか。世界で最も早く一日が始まる街で、多彩な個性が交錯する。虚無感と飢餓感が漂う世界観。出口のない日常を淡々と綴る語り口。この著者が放つ独特の温度感は読者を虜にして離さない。底知れぬ才能が放つ不思議な余韻を残す青春ストーリー、待望の第2作。
著者等紹介
関口純[セキグチジュン]
1978年生まれ、埼玉県出身。青山学院大学国際政治経済学研究科卒業。ロシアの国立大学など、国内外の教育機関で勤務。現在は東京を拠点に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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