出版社内容情報
自殺した人々が地獄へ向かう前に、案内人に導かれ、最後にひとつだけ願いを叶えてもらう――。
白い世界で目覚めた瞬間、彼らはもうこの世の者ではない。 十代の少年、二十代・三十代・四十代の女性、五十代・六十代・七十代の男性。 七つの人生、七つの絶望、七つの涙。
いじめで心を殺された少年は、ただ一度だけ優しくしてくれた友に会いたいと願う。 孤独に押し潰された二十代の女性は、消えゆく思い出の写真を抱きしめたいと泣く。 愛した学校を失った三十代女性、母の願いを胸に逝った四十代、 病と介護に疲れ果てた五十代・六十代、そして最期に小さな箱を残した七十代の老人。
触れられない。声をかけられない。 ただ、遠くから見つめるだけ。 それでも、その願いが叶う瞬間、胸が張り裂けそうになる。
「もう生きていたくない」と思ったことがある人へ。 「誰にも言えなかった」痛みを抱えた人へ。 この物語は、あなたの心にそっと寄り添い、涙と共に温かいものを残します。
死にたくなるほどつらい夜もある。 でも、どうか、もう少しだけ生きてみて。 あなたのことを、ちゃんと見ている人がいるから。
七つの命が最後に放った、切なく美しい光。 読むたびに心が震え、涙が溢れ、でもなぜか優しい気持ちになれる―― そんな、生きる勇気をくれる連作短編集。
【目次】
第一章 友情の真相 十代 少年
第二章 最後のメッセージ 二十代 女性
第三章 救われたい思い出の写真 三十代 女性
第四章 彼女の愛した学校 四十代 女性
第五章 最後の母の願い 五十代 男性
第六章 備えられていた靴 六十代 男性
第七章 クリーム色の小さな箱 七十代 男性



