出版社内容情報
作者が十八年ぶりにふるさとの但馬へ帰ってきたところから始まるこの歌集は長篇の映画を観終わったようなずっしりとした手応えと重みが残る、それも最近のオシャレな映画ではなく昭和の頃の泥臭くて熱くて人間の息遣いが画面からびしびし伝わってくるような作品で、武骨なことは間違いない。変わりゆく故郷での生活のなかで、妻や子供達それに年老いた両親の介護などを題材に、うまい下手を超えて、その武骨さが深い味わいをもたらしている歌集となっています。
【目次】
目 次
城のある町
笑う子
鉄人くん
毘沙門天
鳥居の朱
ありがとう
あと二十キロ
たらちね
レセプトの裏
オイカワの虹
マラソン人
少し鼻
感動を
まだひとり
島なら
この医者で
こんなに弱い
芋煮会
ざこばの落語
筆走らせる
監獄より
半値のスーツ
人の倍
学部学生募集担当
聖地へ
この境遇に
ほたる舞う
澁谷義人歌集『但馬へ』跋
跋 河野裕子先生の言われるように



