出版社内容情報
義兄の浦田和夫と久しぶりに沖縄で出会った。旧交を温めるにあたって共通の話題つくりのために、小林秀雄の「本居宣長」を読めと言われ、一月ほどかけて読み通した。読み終わるころには短歌が好きになっていた。
それから、短歌つくりに夢中になった。ストレスが短歌と共に取れていく。楽しいと言うより気が楽になるような気がした。何事も、そうであるが、一期一会なのだと思う。
実を言うと、古希を前に沖縄で新たに仕事を開始した私は、己の人生にあせっていた。ゴルフと読書が趣味だった私は、もう一つ何かを始めたいと思い、絵画か何かをと漠然と考えていたこともある。
また、そのころに、大学時代から兄弟のように仲の良かった友人・島洋史とも旧交を温めていて、短歌の話をしたら彼も短歌作りを始めた。そうして、短歌に魅せられてから一年半が経ち、作った短歌も二百五十を超え、私たちの様に、人生の白秋期や玄冬期に短歌を始めたいと思っている方も多いのではないかと考え、二人で、敢えて未熟な短歌集を出版することにした。
己を表現するのに俳句や短歌はとても有用で物の見方も変わってくる。
私たちの未熟な短歌集を読んでもらい、自信をもっていただき、日本の伝統文化をたしなむ人が一人でも増えれば、それこそ私たちの望みとするところです。(まえがきより要約・改変)
目次
今帰仁中庸 編(名護の風景(1)
名護の風景(2)
名護の風景(3)屋部の一軒家に住し頃に詠んだ歌 ほか)
浦田和夫 編(鎌倉に住んでいた時に詠める;東日本大震災の後に詠める;徒然に詠む)
島洋史 編(あかつきの散歩をしながら詠める(1)帰りにはしののめを眺めながら
あかつきの散歩をしながら詠める(2)
あかつきの散歩をしながら詠める(3) ほか)
著者等紹介
今帰仁中庸[ナキジンチュウヨウ]
今帰仁中庸(ペンネーム)。1953年7月生まれ。沖縄県立コザ高校卒、岡山大学医学部卒。同志社大学哲学科中退
島洋史[シマヒロシ]
島洋史(ペンネーム)。1952年9月生まれ。沖縄県立那覇高校卒、岡山大学医学部卒
浦田和夫[ウラタカズオ]
岩手県出身。東京大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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