出版社内容情報
ミステリー、ファンタジーから、純文学、ノンフィクションまで膨大な「物語」から、社会問題に鋭く斬り込んだ読書エッセイ。科学者の自由な発想と冷徹な視点で、自然や人間、日本の未来を憂う。2000年代初頭の雑誌連載を集め、再編集。
内容説明
ミステリー、ファンタジーから、純文学、ノンフィクションまで膨大な「物語」から、社会問題に鋭く斬り込んだ読書エッセイ。科学者の自由な発想と冷徹な視点で、自然や人間、日本の未来を憂う。2000年代初頭の雑誌連載を集め、再編集した復刊版。
目次
第1章 読む。生きるための「読書」~読むという行為を「自分に返す」
第2章 物語という別世界~脳が“非日常”を紡ぎ出す
第3章 昆虫と自然~人間の都合で動かないものがある
第4章 科学の世界から見えるもの~「真実」は生きて動く
第5章 情報の嘘~小説より面白い“隠された事実”
第6章 思考の筋道~わからないから考え続ける
第7章 日本と欧米~なぜ日本人はダマされやすいのか
第8章 日本社会の形~「政治」で世の中はよくならない
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年、鎌倉市生れ。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。専攻は解剖学。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
6
養老先生がファンタジーを読み尽くしておられるとは意外で驚き!推理小説も片っ端から。勿論難しい本も読んでおられるが、さすが知の大家は違う、、、よく新書や実用書しか読まず、小説を下に見るスジの方もいるが、これが読書家というものなんだなぁと。しかもペーパーバックで読み、分厚い読み差しの本を旅先に持ち出すときは読んだ部分を破って持っていくのだ。本は実体でなく中身、本棚に並べて悦に入るタイプではない。あらゆる場所で読むことに特化した読書。さすがです。自分、まだまだだなぁ。2025/04/29
2138
0
2000年代の読書周りを中心にしたエッセイ集だが、この頃は平和だったんだなと読んでて感じる。2025/05/17