出版社内容情報
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
内容説明
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況―立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて―(夜更けのぬくもり)「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」(アルファポリス)にて出版デビューに至る。代表作「居酒屋ぼったくり」シリーズ(アルファポリス)は累計140万部を突破。BS12トゥエルビにてテレビドラマ化もされている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
41
悩みを抱えた者にとって夜は不安が特につのる時間。 そんな時間に温かい食べ物を出してくれるカフェは心の拠り所となる。辛くて苦しくて眠れない夜の時間を一緒に過ごしてくれる場所があるのは心の支えになると思う。 明日を迎えるために過ごす夜、どんなふうに過ごすかは自分次第。 2025/03/07
よっち
22
先が見えなくて立ち尽くしそうな時、迷える人に静かに寄り添う深夜営業の小さなカフェ「ポラリス」。美味しい料理が夜闇を優しく照らす連作短編集。子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザー、父と同じ大学の医学部を目指す二浪の浪人生、義母と出会い連れられてやってきた嫁、糖尿病を患っている会社社長、近くの病院で働く友人など、来店した人の様子から優れた観察眼で状況をいろいろ見抜く、気立てのよい店主・朱里さんの美味しそうな料理と、そこで悩みを話すことで自分が本当はどうしたかったのかに気づいてゆくとても優しい物語でした。2025/03/04
はっち
16
深夜カフェもので若干既視感はありますが秋川滝美さんって事で手に取りました 病院近くで夜遅く営業しているカフェポラリス 夜の闇は少し人恋しくて寂しさを感じる けれどどことなく優しさも感じる そんな中ひっそり灯りが灯り迷える人を受け入れてくれる 朱里の明るさ(馴れ馴れしさ)が少しくどく感じたけどまあまあおもしろい 朱里自身にも過去がありそうで続編もあるのかな?たまに夜に寂しさを感じた時に訪れてみたいな2025/04/13
読書好き・本屋好き堂
11
何も聞かなくてもお客が食べたいものや考えていることがわかる魔女のような店主🤭 悩みを抱えていたり、疲れている人が、ふと闇夜に灯された灯りに導かれるように訪れる✨ 読んでいると元気になれる素敵な作品でした😊 続編読みたいな✨2025/04/07
おもち
6
夜から朝まで営業しているカフェポラリス。カウンター席だけの小さなお店で、メニューもあってないようなものだけど、疲れた人達がふと足をとめ、まるで何でも見通しているような不思議な店主と料理によって癒され元気づけられていくという、個人的に大好きな構成の物語。 春雨スープから始まって、ロールパンサンドやホイル焼きなど、何気ないメニューがとても美味しそうで、読みながら私も元気になれた。2025/02/18