出版社内容情報
書籍「古の日本(倭)の歴史」では、縄文文明を日本文化の基層として捉え、かつヒトのDNA解析を駆使して明らかになった「日本人成立のモデル」を提唱している。さらに、これまで混沌としていた「紀元前1世紀より4世紀までの倭国の歴史」を天孫族(皇統)の系譜として捉え、具体的な年代に基づく歴史として提示した。弥生時代後期2世紀の倭国には滋賀県湖南の伊勢遺跡を都とする大国主の「大己貴の国」があり、2世紀中頃のニギハヤヒの東征により引き起こされた倭国大乱により、2世紀末に「大己貴の国」は崩壊し、奈良県纏向遺跡を都とする邪馬台国と滋賀県湖東の稲部遺跡を都とすると思われる狗奴国とに分裂した。邪馬台国は崇神東征により乗っ取られ崇神王朝(三輪王朝)が建てられた(崇神即位、315年)。尚、狗奴国は成務朝まで残存したと思われる。
内容説明
目から鱗が落ちる!日本人と韓国人の起源は、縄文人。2世紀の倭国の中心は近江。ニギハヤヒ(孝霊天皇、大物主)が大和に邪馬台(ヤマト)国を建てた。卑弥呼(日御子?)の系譜。
目次
第1部 旧石器時代・縄文時代 概略
第2部 弥生時代早期・前期・中期 概略
テーマA ゲノム科学が解明した「日本人の成り立ち」
第3部 弥生時代後期(大己貴の国・邪馬台国) 概略
第4部 古墳時代前期・中期 概略
テーマB 古の日本(倭)の歴史(前1世紀~4世紀)―天孫族(伽耶族)の系譜
第5部 古墳時代後期・飛鳥時代 概略
著者等紹介
藤田泰太郎[フジタヤスタロウ]
昭和22年(1947)生まれ。京都大学農学部卒業。博士(農学)。米国立衛生研究所(NIH)客員准教授、浜松医科大学助手を経て福山大学教授。京都大学院生時代より福山大学の退職までの半世紀、枯草菌のゲノム科学と代謝制御の分子生物学に従事し、107編の英文学術論文・総説を執筆した。これらの総被引用件数は2024年に13,000件に達し、h指数は49。著書は共著・編者のもの14点。2017年福山大学を退職後、日本古代史に本格的に取り組み、2019年「古の日本(倭)の歴史」の初版、2021年に改訂版、2023年には最新版を公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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