内容説明
銀髪に青翡翠の瞳、人形のような愛らしい幼女の体で、ユリウス帝は目覚めた。数え切れぬほどの屍を積み上げ、冷酷皇帝として畏れられながら大陸の覇者となったユリウス。だが気が付けば、病弱な貴族令嬢に転生していたのだ。ユーリと名を変え外の世界に飛び出すと、なんとそこは自身が統治していた時代から数百年後の帝国であった。争いのない平和な日常がある一方、貧困や疫病、それらを利用する悪党共は絶えない。「臭いぞ。ゴミの臭いがプンプンする」皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、帝国を汚す悪を打ち払う―!
著者等紹介
まさキチ[マサキチ]
2023年に『勇者パーティーを追放された精霊術士』(HJ文庫)にて出版デビュー。精力的に執筆活動を続け、本作『前世は冷酷皇帝、今世は幼女』がアルファポリス「第16回ファンタジー小説大賞」キャラクター賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サキイカスルメ
11
面白かった!転生というよりは、幼女の身体に宿った別人格って感じですね。元々の幼女ちゃんもずっと一緒なのが印象的でした。皇帝が精神的にも能力的にも安定しているので、きっとなんとかしてくれる安心感もあってよかったです。ただ、全知全能ではないバランス感が物語を面白くしてると感じました。2024/09/24
なぎ
2
冷酷皇帝として畏れられていたユリウスは、気づいたら病弱な貴族令嬢に転生していた。高齢の男に無理矢理嫁がされそうになった為家を飛び出すが···。外見は可憐な幼女なのに中身が滅多なことで動じない男前というアンバランスなギャップが魅力的でした。ユーリのキャラのおかげでスカッとした展開が多くてノンストレスで読了。殺伐とした皇帝時代に経験できなかったことにチャレンジして色々と思索するユーリが微笑ましい。ラストのユーリとクロードの会話は更に微笑ましくて、素敵な主従関係でした。2024/09/29
ゆうきゆうき
0
冷酷皇帝、幼女に転生す。 魔王と戦ったのは覚えているが結末は知らないし、自分が死んだのかすら定かではない。そんな記憶に一部欠損があるものの、だいたいそのままで転生したユーリ。 元の人格も残っているのがユニーク。他に転生者はいるのか。何故、こんなにも人類は弱体化してしまっているのか。謎がいい感じ。次回も楽しみ。2025/02/25