出版社内容情報
みなさんは「精神医療は政策転換が避けられない事態」と聞いて信じられますか?
今、医療の現場では大きな変化が起きています。
なぜ日本は政策転換(改革)が進まないのでしょうか。
なぜ精神科病院は問題を抱えているのでしょうか。
その原因を精神医療政策の歴史を振り返って考えてみませんか。
日本の精神医療は患者を精神科病院へ隔離・収容する入院中心の精神医療政策でしたが、今やその政策は破綻し崩壊寸前です。
しかし、だからこそ今、先進諸国のような地域ケア中心の精神医療へと政策転換するチャンスなのです。
本書は、日本が今なぜこのような危機に陥っているのかの原因を見つめ、共通の改革の展望を描くための本です。
目次
第1章 精神科病院の危機とそれをチャンスに
第2章 政策転換をした先進諸国
第3章 日本の精神医療の歴史
第4章 なぜ、日本は政策転換ができないのか
第5章 地域からの動き・国連の動き
第6章 精神科病院の改善が進む
第7章 深刻化するこころの健康危機
第8章 当事者と家族の状況
第9章 “夜明け前”を迎えた精神医療
著者等紹介
氏家憲章[ウジイエノリアキ]
1947年岩手県生まれ。2014年「病棟転換型居住系施設に反対する会」事務局に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。