内容説明
京都の路地にあるおでん屋『結』。その小さくも温かな店を営むのは、猫に生まれ変わった安倍晴明と、イケメンの姿をした二体の式神だった。常連に囲まれ、お店は順調。しかし、彼らはただ美味しいおでんを提供するだけではない。その傍らで陰陽道を用いて、未練があるせいで現世に留まる魂を成仏させていた。今日もまた、そんな魂が救いを求めて、晴明たちのもとを訪れる―。
著者等紹介
西門檀[ニシカドマユミ]
大阪府出身。現在は京都でイラストとシナリオ制作会社を営む。2023年第6回アルファポリスキャラ文芸大賞の奨励賞を『京都式神様のおでん屋さん―巡るご縁の物語』で受賞。改題、改稿を経て、書籍化デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sion
5
晴明が何故女の子になるのか謎が解決しないまま終わった。2024/05/03
マッケンジー
2
安倍晴明の生まれ変わりの看板猫とイケメンの姿をした二体の式神がおでん屋を営みながら現世と留まった魂を成仏される話。おでんが美味しそうで、登場人物がとても優しい心暖まる話だった。2024/02/17
紫音みけ
1
イケメンの式神たちがおでん屋を営みながら、故人の魂を救っていく現代ファンタジー。地の文が猫(たまに少女、あるいはイケオジ)の視点で進んでいくのが面白い。美味しそうなおでんと、心温まるストーリー。まだ解けていない謎も残っているので、続編にも期待。2024/12/31
えりか
1
読み終わった。この作品、私好き! 京都が舞台で、おでんが主役かな? 人間誰もが生き、亡くなる。そして、輪廻転生?する。だか、誰しも後悔や未練がない状態であちらにいくわけじゃない。後悔があり未練がある。だから、地縛霊になったりあっちこっちを彷徨ったりする霊もいる。それでも、誰かに伝えてもらうことは可能ではないし、できることではない。だから、遺言書という伝える手段として。 それでももし、亡くなった方から思いを伝えてもらえるなら皆さんはどうしますか?聞きますか?それとも聞きませんか?そんな心が温まる物語です。2024/08/05
常葉
0
さらりと読めるが、陰陽師ものと思って読むと肩透かしを食らう。看板猫のいるおでん屋さんの少し不思議な物語。デビュー作。2025/03/29
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