内容説明
高専は中学校卒業後5年間で大学の工学課程まで学ぶ学校です。女性比率2割超。アントレプレナーシップとは「起業家精神」と直訳されて、近年文科省も注目している能力で、全国の高専で取り入れが進んでいます。高専の先端テクノロジー教育とアントレプレナーシップ教育を受けた高専生は山積する社会的課題を解決する人材として次々と社会に出て行っています。全国に国立51校、公立3校、私立4校あわせて58校あります。近くの高専は本誌で探してみましょう!通えないときは「寮」もありますよ。アントレプレナーシップは起業家だけではありません。組織社会で活動する方にも、とても重要な能力です。それを本書で解説します。高専卒業生で、ものづくり企業で技術者として活動した筆者が最近の高専教育の進化を読み解き、その魅力を自然科学やプログラミングが好きな子どもさんを持つご両親に、また組織社会に生きる技術者に送る渾身の一冊。
目次
第1部 理系少年少女の子供さんのご両親へ(迫り来る社会的課題;高専教育1―比類なき教育システム;高専教育2―すごすぎる教育研究の高度化;高専生の「社会実装教育」とは;アントレプレナーシップを育成する仕組み;社会的課題を解決する事例)
第2部 技術者の方へ、「マネジメントとは」(会社など組織社会でもますます重要性を増すアントレプレナーシップ;社会実装の本質―技術者諸君「現場で行き詰まったらここを読め!」)
第3部 高専の最近の話題など(高専教育の展望;余談)