内容説明
“宇沢弘文氏没後10年・森嶋通夫氏没後20年”特別企画。―誰もが幸せになる経済政策はあるのか―GDPから健康寿命への経済活動の目標転換。医療制度を中心にした経済の構築。―シン・経済学には十分な説得力がある―
目次
第1章 限界を暴いた経済学者
第2章 「失われた30年」の真相
第3章 長期不況と金持ち願望
第4章 見えざる貧困の解決
第5章 値段のないものの価値
第6章 教育の自己言及性
第7章 医療を基本とする資本主義
第8章 シン・経済学の待望
第9章 過去の最適化
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
帝京大学経済学部教授。数学エッセイスト。1958年東京都出身。東京大学理学部数学科卒。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士(東京大学)。専門は数理経済学、意思決定理論、ゲーム理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木拓
14
長期不況発生の原因をどう考えるのか、また、それによって広がった格差、貧困問題に対して、どのような政策があれば解消でき、すべての人が幸せに生きて行ける社会となっていけるのかについて真剣に考えている過程での現在地だと感じた。難しい数学は理解できないが、経済学が抱える根本的な問題が素人でもわかるように書いてあるのがありがたい。今の自分と不遇と言われる人との違いは、偶然による要因が多く、逆の立場だった可能性があると理解すれば、社会全体のためにコストを支払える人が支払うべきだということの合理性が理解できる。2024/02/10
Oki
2
消費性向が自然に制限される(Negative Feedback)のに対して、資産選考は自然には制限されない。 しかし資産選考が際限なくなっていく人種とある程度で食傷してしまう人種があるようにも思える。せめてPositive Feedbackがあまり過激にかからないことを 祈るだけか?2024/02/16
equibalance
0
[初版第1刷]2023年12月10日 新書判(秀) 経済・財政・統計
Otherguy
0
2nd book I’ve ever read written by H.Kojima professor.difficult.but learning completely different and academic world is great pleasure! I decided to read some more his(and his mentor’s)book. What is called, the more you read, the more you can get!!2025/02/09
-
- 和書
- 現代物理最前線 〈2〉