内容説明
自己を語るとは、自己の感動を語ることである。感動すること、愛すること、望むこと、身ぶるいすること、生きること。人生の深淵を見た人たちの五つの物語。
目次
第1章 現代の奈落に向かって―クライスト作『チリの地震』
第2章 白昼に夢見る人間―『チリの地震』私的再読
第3章 密林に囚われて―ウォー作『ディケンズを愛した男』
第4章 食わずぎらいと思うな―カフカ作『断食芸人』
第5章 断崖絶壁の二人だが―チェーホフ作『犬を連れた奥さん』
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年、福岡県生まれ。岩手県立遠野高等学校を卒業後、明治大学文学部(英米文学専攻)に進み、さらに同大学大学院(文学研究科修士課程)を修了。専攻は近現代の英米文学だが、日本の戦後文学についても評論活動をおこなう。一貫して現代における非暴力主義の思想的可能性を探求し、その問題意識から近年は第一次大戦期の「戦争文学」を「塹壕の思想」として新たにとらえ直そうと試みる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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