目次
第1部 外資系企業の虚像と実像(異文化環境としての外資系現地法人;外資系企業のコンフィデンシャル・ファイル)
第2部 外資系企業におけるコミュニケーション(外資系現地法人におけるコミュニケーション上の留意点;コミュニケーションの課題と改善策)
第3部 異言語・異文化の言語学と英語教育(異言語・異文化の言語学;マルチ・ハイブリッド翻訳言語としての日本語;英語教育の課題と未来)
第4部 外資系企業での言語と文化(外資系企業における英語使用の実際;外資系企業という異文化環境で生きていくために)
著者等紹介
黒田良[クロダリョウ]
米国系化学会社の日本法人およびその合弁会社における30数年の勤務を経て、国内上場企業に転職。在職中に翻訳語論や言語相対論などに魅せられて、退職後に大学院で英語学や言語学を学びなおす。現在は、いくつかのコミュニケーション関連の学会に所属するとともに、海外展開を目指す中堅中小企業を支援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
livre_film2020
34
記録。欧米系ボスと話す時に最も気をつけるのは話し方。結論ファーストで話せているかが重要で、英語力など言語がうまく使えるかどうかは微々たる問題。日本人ボスと話す時は起承転結を心がけ、いきなり結論に切り込まない。このほかにも、英語教育の早期化問題や、公用語化問題にも触れる。要は英語教育はある意味でパッケージングされた商品であり、得するのは一部の英語母語話者。その罠に気づかなければならない。今や世界的なリンガフランカおなった英語は話せた方がいい。しかし、一番大事なのは自分が英語でしたいことをできるかどうかだ。
たまむし通信
0
外資系企業で働くビジネスパーソン向けの本は、軽佻浮薄な内容のものが多い中、チョムスキー等の言語学を引いて、言語学・教育学の視点から「外資系の英語」を読み解いており、知的な刺激を受けた。本書で触れられている「コード・スイッチング」は、外資系企業で実際に働く者にとっては、体感的に理解し易いが、まだ外資系企業で働いていない、これから働いてみたい人にとっては、少し難解で重厚な内容と思う。2025/02/21
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