内容説明
現代人は知識過多の知的メタボリック症候群。知識が増えすぎると、自分でものごとを考える力を失ってしまう。余計な知識は忘れて、考えることがおとなの思考の基本だ。また、今の時代に求められる考え方なのだ。「知の巨匠」と称される著者が、やさしい語り口で常識の盲点をつく逆転の発想のヒントを紹介。
目次
1 おとなの思考(すてる;敬遠・和の思考;「悪」も悪くない;独創―まねない ほか)
2 知的生活再考(知的生活;分析・統合・創造;忘れる)
3 ライフワークの思考(ライフワークの花;ライフワークの思考)
4 島国考(島国考)
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文学科卒業後、同大学特別研修生修了。51(昭和26)年より、雑誌「英語青年」編集長となる。その後、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授を務め、89(平成元)年、同大名誉教授。専門の英文学に始まり、思考、日本語論の分野で活躍を続け、その存在は、「知の巨匠」と称される。2020年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
89
外山さんの昔の本の中から、ピックアップして最近の状況も踏まえて出版されたものです。知識を単に増やすのではなく考えることを提唱されています。また年寄りにはありがたいことに忘れてもいいと言っています。さらっと読めるのですが頭にはあんまり残らないのではと感じました。2023/06/30
Fondsaule
13
★★★★★ 知的メタボリック症候群か。 なるほど。2023/12/27
らんまる
4
思考の整理学から言われ続ける熟成、忘却を軸に語られる。結局何を考えるかどう考えるかと言う思考自体習うものではないと言うことがわかる。知識として覚えるのは考えるでもなく、それを土台として何かを考えるのも自らの考えではない。オリジナルというものは難しい。2024/07/20
Misa
2
40年前に書かれた物をベースにしている。知識詰め込み過ぎで考えない事への警笛的な内容は、今では詰め込み過ぎという程、詰め込んでないのでは、とも思ったが情報過多に置き換えるとしっくりとくる。忘却も大事であり、それを行なっているのが睡眠である。睡眠不足は不調の原因。現代のスマホの使用で睡眠不足が精神の不調に繋がると言うのと当てはまり凄いと思う。比喩が素晴らしい!根のある花と切り花、カクテルと地酒、マラソンの折り返し地点。分かり易く親しみがある表現で難しい内容もサラッと読み進められる。2025/04/10
☆ツイテル☆
2
フライヤー2023/12/26
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