内容説明
第一次大戦後、ウィーンに児童相談所網を作ったアドラーは、教育困難とされた子どもたちと親のカウンセリングを精力的に行った。本書では、多くの事例を通して、所属感と自信を失った子どもたちに勇気を与える方法を考察する。
目次
第1章 最初の五年
第2章 問題行動の前史
第3章 子どものライフスタイル
第4章 運命の一撃
第5章 本当の早期回想と嘘の早期回想
第6章 子どもの早期回想と夢
第7章 早期回想・空想・夢の意味について
第8章 夢の理論
第9章 概括 共同体感覚
第10章 四つの症例
付録 図と質問表
著者等紹介
アドラー,アルフレッド[アドラー,アルフレッド] [Adler,Alfred]
1870年‐1937年。オーストリアの精神科医。1902年からフロイトのウィーン精神分析協会の中核的メンバーとして活躍したが、1911年に学説上の対立から脱退した。フロイトと訣別後、自らの理論を個人心理学(Individualpsychologie,individual psychology)と呼び、全体論、目的論などを特色とする独自の理論を構築した。ナチズムの台頭に伴い、活動の拠点をアメリカに移し、精力的な講演、執筆活動を行ったが、講演旅行の途次、アバディーンで客死した
岸見一郎[キシミイチロウ]
1965年、京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門はギリシア哲学、アドラー心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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