内容説明
都内で万屋を営む、元暴走族総長・織田人生の元に一件の依頼が舞い込んだ。「故人の遺志を叶えるため遺産を相続する実子を探し出して欲しい」その思いに応えるため動き出した織田とその仲間たちは、利権に固執する政治家や信者を食い物にする宗教家など、様々な敵に相対する。ハードボイルドな展開に通底する仲間や家族の固い絆は、読者の心を打ち震わすだろう。
著者等紹介
木村花道［キムラハナミチ］
１９４９年、北海道浜益村（現・石狩市浜益区）生まれ。高校卒業後、テレビ局スタッフ、大手広告代理店勤務。その後、独立し業界新聞等を立ち上げるも、２０１２年９月、脳幹梗塞によりほぼ全身麻痺の状態で入院となり、病院から出版活動を続け今日に至っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
烏骨鶏
1
全国制覇を成し遂げた元暴走族の族長、織田人生の世直し的万屋の物語である。私には少しハードルが高かったが、好きな人には痛快なストーリーなのだろうと思う。作者はここ十年ほど頸下麻痺で寝たきりの状態で口述筆記で完成させた作品ということで、頭が下がる。支えた周囲の方にもきっと、織田のように愛され信頼されているのだろうと思った。2023/05/01
