内容説明
ネコ族の半獣でリューペンの王子シュリは双子の弟リュカといつも比べられていた。見た目、毛の色、頭の良さ、魔法の出来など、何を比べたところでリュカの方が優れており、両親だけでなく国民もリュカを褒め、さらに不吉な黒猫の迷信も相まって、シュリは「じゃない方」と見下され続けていた。そんなある日、シュリとリュカは隣国「リンデンベルク」の双子の王子、ジークフリートとギルベルトに嫁ぐため、リンデンベルクの学園に編入することになる。「リンデンベルクの王位はジークフリートとギルベルトの優秀な方が継承する。ジークフリートとギルベルトの能力がほぼ同じである以上、『伴侶』の出来で王位が決まるのでは―」ひょんなことからそう耳にしたシュリは、婚約者候補であるジークフリートを王にすべく、そしてジークフリートに捨てられないように、一生懸命勉強に身を尽くし始めた。しかしどれだけ努力しても天才の弟との差は広がる一方で―
著者等紹介
福澤ゆき[フクザワユキ]
『双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める』にて出版に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しましまこ
14
もふ買い、じゃない方の王子さまが健気なのになかなか報われずジラされた~。2022/11/20
イカまりこ
7
双子なのに白と黒の毛並みで分かれてて嫌われ者の黒い方が主人公。双子が揃って隣国の双子王子に嫁ぐんだけど、どっちの王子が王位継承するのか双子のどっちと結婚するのかも曖昧で不安を煽るストーリー。実の親からも国民からも嫁いだ先の国中から嫌われる黒猫が不憫で、何でそんなに嫌うのよって怒りがわく。これで双子の弟も同じように嫌っていびってくるなら許せないけど、弟は打算的ではあるけどいい子だったな。結婚相手の王子たちがどっちも黒猫を気に入ってて、それでも王位継ぐには能力重視で黒猫が傷つけられるのがかわいそうだった。2025/06/14
ももちゃん
5
不憫受けに号泣してしまいました。 ジークのことはわたしは許せそうにない…… ギルベルトがいてくれてよかった。コンラートも素敵なお友達で大好き。無神経すぎる双子の弟のリュカはわざとやってるのか?とおもったらちゃんとお兄ちゃんのこと好きで守ってくれたから安心した。結果攻め3人みたいな雰囲気で良いです!笑 あとコンラートや他にもファンたくさんいるしシュリの努力が報われて嬉しい。 不器用でシャイなギルベルトはいちばんかわいいから本命っぽくて良かった〜。次も続けて読む!2023/08/12
おかめいんこ
5
どちらの両親も最低リンデンベルク国の方は母親にもいろいろ事情があってだけど父親ド最低、でもザマァがあったけどリューペン国の両親含む大人が最低すぎる。ジークもあんまり好きなキャラじゃないけど最後頑張ったし。色々含めてシュリたんの健気な可愛さが一番最高の作品。2022/11/07
Y
3
この王子たちよりもコンラートと結ばれた方が幸せになりそうだな。1番好感度高かったのがコンラートなので。リュカは独白読んだ感じちょっとサイコパスじみていたけど、最後の最後で普通に戻って。ちょっとだけ見直した。主人公親に責められているときちょっとでも庇わないんだなぁと思ってしまっていたので。せめて話題変えるとかさ…こいつも追い込んだ1人ではあるんだよな。トータルで見ると救いが少ないという2025/04/29