内容説明
形ばかりの正妻と知りながら、恋焦がれていた王国騎士団長と結婚したラシェル。後継を儲けるためだけの愛のない新婚生活を経て、ようやく授かった息子を必死に育てるものの、とある事件をきっかけに彼女は命を落としてしまう。しかし、目を覚ますと、結婚式の日に時間が巻き戻っていた!なぜ二度目の人生を送ることになったのか、やり直しの意義とは何かを考えるラシェル。―今度こそ、本当に大切にするべきもの、愛するわが子を守ってみせる。そう、あなたの愛など要りません!決心した彼女は過ちを繰り返さないよう、新しい幸せな人生に向かって歩みはじめて…。虐げられた令嬢の大逆転劇、開幕!第15回恋愛小説大賞読者賞がついに書籍化。
著者等紹介
冬馬亮[トウマリョウ]
2020年よりWebにて小説を公開。『あなたの愛など要りません』で、アルファポリス「第15回恋愛小説大賞」読者賞を受賞、出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
16
電子にて読了。いわゆる死に戻りもの。クズ旦那が心底クズすぎた。少しサイコパスっぽいのかな?恋とか愛という感情が完全に欠如してる。愛人にだって特別な感情は抱いてなかったように見えた。戦争では英雄だったかもしれないけれど、彼に振り回された家族達、特にラシェルとランスが気の毒すぎる。自分は生まれなくてもいいから、母には幸せになってほしいと願ったランスの想いに泣いた。 2024/09/06
おかめいんこ
8
ザマァする令嬢の話かと思ったら健気すぎる息子のお話だった。2022/11/07
あきら
7
電子書籍。死に戻りものなんだけど、設定もちゃんとしてて新鮮だった。一度目のランスはホントに不憫で、少しの誤解みたいなものでもそれらが積み重なればこんなにも結果は大きく違ってくるってのが、よく分かったお話だった。まあ、今回はラシェルが一度目の記憶を保持してたことがよかったということですな。にしても、終わり方気になるー。次も読みたくなる。心のヒビ修繕できるといいね。おすすめできる1冊でした!2022/12/17
香菓
4
web版既読済み。お気に入りの話は手元に置きたい派で購入。1度目も2度目も息子の母への愛が凄い。2022/12/01
ユウキ
2
授乳しながらの長い夜のお供に購読。冒頭があまりに辛すぎて、時を巻き戻してからはそれ以下は起こらないと思えたのである意味気軽に読めた。 ヘンドリックはおそらく自閉スペクトラム症というのが周囲の語りでなんとなく暗示される。 メインキャラクターたちの一人称視点が面白かった。特に最後の方のアリーの語りが予想を大きく裏切ってくれて、物語が深くなったと思う。エイダンのいう「あいつ」はヘンディではなさそうな…その点だけが回収されてない気がする。 2025/01/07