内容説明
要領の悪い研修医那須悠介と、美しい先輩女医葉山美智留。産婦人科で巻き起こる生と性のドラマの中、彼は彼女に惹かれていく。しかし、葉山には秘密があった…「Dr.コトー診療所」、「コード・ブルー」など多くのヒット作の監修に携わる現役医師が描くちょっと変わった医療小説。
著者等紹介
茨木保[イバラキタモツ]
医師。漫画家。医学博士。1962年大阪府に生まれる。1986年奈良県立医科大学卒業、同年、同大学産婦人科医局に入局。1989年京都大学ウイルス研究所で発癌遺伝子の分子生物学的研究に携わる傍ら、週刊ヤングジャンプ増刊号にSF短編『遠い手紙』を発表しプロデビュー。1995年、医学博士。1999年、大和成和病院婦人科部長。2006年、いばらきレディースクリニック開設、院長。著書のほか、ヒット漫画、ドラマの監修も担当。漫画、学術書のイラストからエッセイ、テレビドラマやバラエティーの制作にいたるまで、漫画表現を用いたメディアと医学との融合に携わるマルチな活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
4
いつの間に小説も書いていた猫山先生、もとい茨木先生の医学部・研修医生活は同年代の私の頃と殆ど重なっていて、モリミナの診断の機会を2回くらい逃していた教室の偉い先生や関連病院に「センセ、ムンテナお願いします」って言う婦長さんがいたことを懐かしく思い出しながら読みました。「信頼の肛門」では奈良野先生、アハハーと笑う葉山先生は税理士さんの姿がちらついてしまいました。葉山先生の告白を読んで「間」というのはスペクトラムのことなのだなあということをシミジミ思いました。けっこう感動してしまいました。続編、お願いします。2022/09/18