内容説明
昭和の戦争が終わって5年。時代に呑まれて零落した川舟屋「大洲屋」から新興の造り酒屋「相垣」へ嫁いだのは幼い頃から「井筒」と言われた人への想いをいまだに断ち切れない柚子だった。母から子、そして娘へと続く火宅の日々それでも前を向いて生きる柚子の姿を描く半生記。
著者等紹介
井上美樹[イノウエミキ]
1927年岡山県生れ。旧制県立瀬戸高等女学校卒業。陸軍兵器補給廠で事務。戦後、NHK岡山放送局学校放送ライター等。新聞小説募集に応募、入賞「漁火」(山陽新聞社)。主婦(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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