内容説明
先生はなぜ、自分を慕う一人の青年に遺書を託したのか―同郷の友人が思いを寄せていた女性を妻にしたこと、その友人が自殺してしまったこと、自身の内面を妻に打ち明けられずにいたこと…。己の運命に苦しめられた男の「こころ」を、登場人物たちの関係性から読み解いていく。
目次
序論
本論(先生の“こころ”;Kの“こころ”;奥さん(先生の妻・静の母)の“こころ”
御嬢さん(静)の“こころ”
私の“こころ”)
後序
著者等紹介
竹本公彦[タケモトキミヒコ]
1939年福岡県生まれ。東京大学文学部卒業、アジア思想専攻。東京大学人文社会科学研究科修士課程修了、アジア文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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