内容説明
北海道を舞台にした小説で楽しむ、北海道の風景、歴史、物語。読んでから、読みながら、旅してからも楽しめる。小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何を立ちのぼらせるのだろうか。60作家、61作品掲載。全道の舞台地リスト付。
目次
札幌・小樽編(東直己『探偵はバーにいる』不夜城の迷?探偵;佐々木丸美『雪の断章』純白の雪への憧れ ほか)
道央編(高橋揆一郎『観音力疾走』没落した炭鉱町に漂う人間の情念;本庄陸男『石狩川』伊達邦直家臣たちの苦難の歴史を描く ほか)
道北編(倉本聰『風のガーデン』人が最後に望むものは;三浦綾子『氷点』人間の原罪を世に問いかける ほか)
道東編(若月彰『乳房よ永遠なれ』注目を浴びた女流歌人への取材ルポ;上西晴治『オコシップの遺品』民族差別と闘った反骨のアイヌ魂 ほか)
道南編(佐藤泰志『そこのみにて光輝く』死んで花実が咲いた作家;谷村志穂『尋ね人』たどり着いた先に ほか)
著者等紹介
合田一道[ゴウダイチドウ]
1934年、北海道空知郡上砂川町生まれ。北海道新聞社に入社し、事件を担当。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学講師など。1994年より道新文化センターでノンフィクション作家の養成塾、一道塾を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
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北海道を舞台にした作品を「札幌・小樽」「道央」「道北」「道東」「道南」とエリア別に紹介しており、歴史や風景、物語を楽しめます。読んでから改めて確認できたり、読みながら色んな想像をしたり、実際に旅してるのもありかなと思われます。やっぱりこういうの読むと、読みたい本がますます増えてしまいますね。知らなかった作品、気になっていた作品、更に訪れてみたくなる土地と読書の幅だけでは終わらない至福の時間を過ごすコトができました。改めて北海道の広大さを感じるとともに自然豊かな土地をゆっくりと歩きまわりたいと思いますね。2022/04/10