内容説明
自国の歴史を偽り続ける政府。不都合な事実を隠す教科書検定。教師は非難や妨害に抗して歴史の事実を教え続けた。
目次
序章 問題の所在
第1章 戦後教科書の登場と教科書をめぐる問題
第2章 一九九〇年代における第三次教科書攻撃と現在
第3章 教科書と授業
第4章 教科書は植民地支配をどう描いてきたか
第5章 「慰安婦」授業で何を学ぶか
終章
著者等紹介
平井美津子[ヒライミツコ]
1960年大阪府大阪市生まれ。立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業、奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。大阪府公立中学校社会科教員、大阪大学・立命館大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アンズ書店
3
映画「教育と愛国」に出ていた平井美津子先生。大阪の中学校で社会を教えてきた。教科書は侵略や軍の横暴、慰安婦の事実を消し去り肯定的に戦争を書かそうと検定で横槍が入り、事実を盛り込んだ出版社は採択されず倒産に追いやられている。正しく歴史を学ぶ機会を奪われている事への問題提議。戦争肯定派の自虐史観という批判は戦争を起こした人達が実権を持ち続けたいが為の言説でしかないように感じる。過去への反省無しに国際協力なんて不可能なので、平井先生の社会の授業がスタンダードになってほしい。2024/11/10