内容説明
宮澤賢治の童話・劇にちりばめられた数多くの歌に考証・節づけを試み、賢治文学の音楽的特質の表現を追求する。作品ごとに「本文と楽譜」「登場人物」「あらすじと要点」「わかりにくい言葉」「歌について」を専門的かつ興味深く解説。
目次
賢治童話の魅力をひもとく―序にかえて
双子の星
蜘蛛となめくじと狸
かしわばやしの夜
月夜のでんしんばしら
鹿踊りのはじまり
狼森と笊森、盗森
雪渡り
カイロ団長
気のいい火山弾
種山ヶ原
(劇)種山ヶ原の夜
イーハトーボ農学校の春
イギリス海岸
(劇)饑餓陣営
十力の金剛石
シグナルとシグナレス
葡萄水
タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった
ざしき童子のはなし
北守将軍と三人兄弟の医者
ポラーノの広場
風の又三郎
著者等紹介
尾原昭夫[オバラアキオ]
1932年島根県生まれ。1958年島根大学教育学部特設音楽科“音楽高校課程”卒業。(音楽理論・作曲専攻)東京都公立小学校・養護学校・盲学校音楽専科教諭として教職のかたわら、文部省科学研究費助成を受け、わらべうたの全国的採集・収集・研究活動。日本わらべうたの会・郷土文化協会設立。柳原書店“日本わらべ歌全集”編集委員・日本民俗音楽学会常任理事など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。