内容説明
「ビック」と何度か呟きました。それが最後の言葉でした…イギリスの片田舎で名士として名高いハロルド卿が亡くなる。閉鎖的な村に暮らす人々のなかで徐々に殺意が醸成され、沸点に達していく。そしてついに犠牲者が…。捜査に乗り出したアレン警部は、断片的な事象を丹念に解きほぐし、事件の真相と驚くべき真犯人にたどり着く。英国女流推理作家“ビッグ4”の一人、ナイオ・マーシュの傑作、ついに本邦初邦訳!
著者等紹介
マーシュ,ナイオ[マーシュ,ナイオ] [Marsh,Ngaio]
1895~1982。『裁きの鱗』(原題“Scales of Justice”)は、1955年のCWA賞(英国推理作家協会賞)の次点に選ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
16
翻訳がいまひとつでした。2021/05/10
一柳すず子
3
田舎の人間関係のこじれから起こる殺人。鱒の鱗が違うとか凝ってはいるんだけど最後サイス中尉が結局何だったのかよく分からない。2023/12/10
nightowl
1
論創社(「オールド・アンの囁き」)より訳文が簡潔な印象を受けたのでこちらにしたものの、クライマックスの場面で話者の主語を誤っていることもありこのまま絶版になるのも仕方ないかも(回顧録を"記憶"としていたり...)。少ない登場人物の中、回想の事件を用いたミスリードが巧み。犯人は自業自得と思いつつ田舎の残酷さが印象的な読後感。そつなくまとまった一冊。2021/08/25
-
- 和書
- ミルクとコロナ