内容説明
時代の価値観に翻弄され、悪女とされた女達「愛は三千世界を遍く」と叫ぶ女達に捧げる色爺の魂を込めた渾身の一書。
目次
枕書き「西施を思い描く」―“松島は笑ふが如く、象潟は憾むが如し”
斯くも哀しき恋のお咄―世界を股にかけた?美女狐
美女西施登場―どえりゃあ、別嬪だがや
歴史は美女によって創られる―宮女花の如く春殿に満つ“中国古代の四大美女考”
美女は歴史によって創られる―四大美女の他にも美人が居た
剣を揮う美女達―京劇・楊門女将
ホッと一息珈琲ブレイク
詩の巧みな遊女二人
天下を掌中にした女「三大悪女考」―歴史によって冷酷非情、極悪とされた女達
朝鮮半島の女王様方―玉門池の蟇蛙は女根谷を犯さんとする
「女王国飄々」―古の我が国の女王陛下二人
然はれ書き「我が愛しの西子」―嘉興駅の粽売りのお婆ちゃん
著者等紹介
貴志白文[キシハクブン]
中国名:易伯文。雅号:游閑。昭和16年大阪府岸和田市に生まる。昭和40年京都府立大学農学部卒業。東大寺207世別当・故清水公照師に墨書他を、房短歌会主管東井富子女史に短歌と作文を師事。1985年前後より日中友好協会が主催する「中国語会話教室」に通い、独学で中国語翻訳を学習。1990年前後より中国に業務で再三渡航、駐在。明代の小説「三国演義」に巡り逢い、文中で神の如く美化されて描かれる諸葛孔明に疑問を抱いて「三国志」に興味を抱き、孔明の実像を求めんと中国古典の原典や研究論文等を翻訳研究を志して今に到る。日本の古代史の研究を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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