内容説明
古典落語の定番を人気の落語家が100席厳選し、あらすじと一口解説で紹介。助け合って、ケンカして、バカなことを真剣にやって、笑って…落語には人間味あふれる魅力的な人がたくさん出てきます。落語を知らないのはもったいない!この本を通して、落語の魅力と出会い、みなさんの世界を広げてみてください。
目次
腹を抱えて笑おう
こんな仲間と暮らしたい
絶対絶命のピンチ
お腹が空いちゃう
度が過ぎるから大騒ぎ
人間以外もしゃべります
変わった人がいるもんです
泥棒さん!いらっしゃい
酒が入ると何かが起こる
この親ありてこの子あり
ホロッとするいい話
妻に感謝ですよ
著者等紹介
林家たい平[ハヤシヤタイヘイ]
1964年、埼玉県秩父市生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。現在、同大学の客員教授。1988年8月、林家こん平に入門。92年5月、二つ目に昇進。2000年3月真打昇進。2008年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。テレビ、ラジオのほか全国各地の落語会で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さぁとなつ
27
絶版した「上方落語のネタ帳」(小佐田定雄)に似た構成 古典落語の定番を林家たい平師匠が100席厳選して、あらすじと一口解説で紹介している 見開きの2頁で完結 言わずとしれた笑いの効果(血行促進、脳の活発化、免疫力向上、ストレス軽減、気分安定、筋力アップ、幸福感) 昔と今では少し言葉や情景が違っており、分かりにくい古典ものもありますが、そこは人間、想像力をもって対応したいものです 本書の「人間以外もしゃべります」で紹介されていた噺を聞いてみたいと強く思いました うちのワンコもひょっとしたら… 2025/01/30
みじんこ
9
様々な噺の内容が見開き1ページで簡潔に紹介されていて面白く読んだ。ろくろ首、千早振る、粗忽の釘、権助魚、化け物使いなどが好き。しょうがない奴らだなと思わされる人物が出てくることが多いが、どこか憎めない。著者のひとり言コメントも面白く、泥棒の噺をやるのは縁起がいいというのはなるほどと思った。こうした様々な噺を、座布団に座って限られた小道具だけで表現できる落語家は確かにすごい。本書で出てくる落語を実際に聞いた日や感想を記載できる欄もあり、自分は寄席に行った経験はそう多くないが今後使う機会があればと思う。2021/02/20
しゅうこう
7
「はじめて」とタイトルにあるけど、これらの演目を全て網羅できたらなかなかの通なのでは笑。何故か中学生のころから落語に触れてきた身だが、それでも意外と知らない演目が結構あって新鮮だった。長い間落語を聞き続けたけど、自分の不動のお気に入りは「芝浜」と「金名竹」のツートップ。日本の伝統としてもあるが、人との結びつきが薄れて笑いも枯渇しつつある現代で、ぜひ落語という素晴らしい文化を広めていきたい...2021/06/14
イッセイ
5
落語1話を見開きで100話が収録されている。題名しか知らなかった噺も、本職による要約で内容をつかめてしまう一冊。索引がついているのもありがたい。2024/05/12
シナモン
3
実際に落語では、どのように展開されているのか興味津々。2025/05/19