内容説明
嫁ぎ先の義母が認知症に…。壮絶な介護生活の中、否が応でも自らの人間性と向き合い、苦しみ、後悔しながらもそれらを乗り越えたとき、見えてきた世界があった。実体験を交え、綴った感動の物語。
著者等紹介
椎原はつ子[シイハラハツコ]
1948年生まれ。大分県豊後大野市出身、臼杵市在住。著書に『なまえをかえた犬』『ぽんぽこぽんのすっぽんぽん』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さくらもち
1
私が小学生時、お世話になった先生が執筆されたと聞き購入しました。 読み易い文章で、200ページ足らずなので「介護」「嫁姑関係」をテーマにしていてもあっさりと読める読み心地の良い作品です。 主人公・凪子と、気性の激しい義母・政子が、介護を通して嫁姑関係に留まらない関係性を構築していく様は心に響くものがあります。 私自身も、嫁いだ身であるので「嫁とはこうあるべき」という自分の道徳と現実とのギャップに悩むこともありますが、この作品を読んで「私だけではない。頑張ろう」と前向きな姿勢を思い出せました。2021/03/19