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不確かな血―今の日本人が最も知るべき中国との物語。

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  • サイズ A5判/ページ数 640p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784434279591
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

終戦当時、日本の孤児はどうして中国に取り残され、その後どのような運命を辿らされたのか。残留孤児二世は、日本の社会とどのようにして向き合ったのか。そして、完全な日本人でもなければ完全な中国人でもない、残留孤児三世は、何に葛藤し、何を想うのか。戦争の狭間で生きた人たち、日本と中国のあいだで生きる人たち。そんな人たちが、身近にいる。

著者等紹介

佐藤昇[サトウノボル]
1989年6月6日生まれ。北京外国語大学卒業。北京電影学院修了。NPO法人地球市民交流会理事。一般社団法人在日黒竜江省同郷会東京分会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りえぞう

3
◎。ちょっと変な表現があったり、仙台の古川なんて訳のわからん地名が出てきたりはするが、23歳でこれを書けるのは立派としかいいようがない。それにしてもいくら自分のアイデンティティを探すといっても、日本人の血を引く日本育ちが小学生で黒竜江省に自ら留学とは、まさにガソリンかぶって火の中に飛び込む所業。メンタル、ホント強いな。ただし、内容と同じくらい書籍本体が異常に重いのはなんとかしてほしいんですけど。2021/01/20

akemitsu

1
中国残留孤児の祖母を持つ3世の日本人少年の春は、祖母と会話をしたくて中国東北地域のハルビンの小学校に留学する。歴史の授業があり日本人である事がばれて、酷いいじめを受けたりしながらも次第に仲間との関係を丁寧に築くが、一度日本に帰国し、再び北京の大学に留学する。日中の歴史の中で様々な立場におかれた人々がどのように歴史を捉えているか、だけでなく、育った場所や家族、友人との関係などで揺れ動く混血のアイデンティティなども丁寧で、少し文章がかたいけど非常に良い本だった。新年最初にこれを読めて良かった。2021/01/02

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