目次
まえがき―現代人の悩みを解消する最高の組み合わせ(真壁昭夫)
第1章 脳のブレーキと二次レイヤー
第2章 マーケットを脳科学で分析すると
第3章 脳の本質を見極めたマーケティング術
第4章 人も相場も「見かけが九割」なのだ
第5章 体も脳も育てる脳内物質と危険な愛情の関係
あとがき―人生の転換点で役立つ脳のアクセルとブレーキ(中野信子)
著者等紹介
真壁昭夫[マカベアキオ]
1953年、神奈川県に生まれる。法政大学大学院政策創造研究科教授。1976年、一橋大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行。ロンドン大学経営学部大学院、メリルリンチ社への出向を経て、みずほ総合研究所調査本部主席研究員などを歴任。2005年から信州大学で、2017年から法政大学で教鞭を執る
中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都に生まれる。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。現在、東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チャー
13
経済学者と脳科学者の著者らが対談形式で現代の社会現象について綴った本。人間の脳の仕組みや心理的傾向を紹介しながら、昨今の感染症に対する人々の行動やマーケットの動きなどについて解説している。挑戦が新たな市場を切り開くという点は同意。過去の実績に捉われず、変えていくことで経済も活発化するという点は確かにと思う。見た目はある種自己を律する力が見られているという指摘はなるほどと感じた。努力ではどうしようもないことはあるが、だからと言って何もしないのではなく自身でよい方向へ向かうように努めることが肝要。2022/09/07
hatman
10
上っ面の脳科学と行動経済学の対談っぽい書。 内容薄い。 アクセル:欲求、 ブレーキ:自己抑制、 人間は過去の自分を自慢したがる→成功体験に固執する原因 →これを認識できる(客観的に自分のことも見れる)のが2次レイヤを持った人。持てない人もいる(見た目がチグハグな人など) 2次レイヤを持って理性的な行動・判断ができる人を「上品」と言っている。 2021/07/18
大先生
10
いやー、中身の濃い本でした。脳科学(ドーパミンやオキシトシンの話等)と行動経済学について、コンパクトながらいろいろ解説されています。バブルの発生原理は特に興味深い内容でした。現在の株高もバブルでしょうね。日本経済が成長していない状況で株価だけが上昇しているのですから。バブルは通常3年程度継続すると書かれていましたが、どうなんでしょうね。どこから起算するかによっては、今の株高もすでに…怖。カネの行き場がないから株高なんでしょうけど、そんなに余っているなら困っている人に配ってほしいものです。人類皆兄弟!2021/01/14
レモン
6
バブル経済や株価、マーケティング、就職面接の合否に容姿がどれだけ関係するのかなど、様々なテーマを脳科学と行動経済学の観点から説明してくれる。さらに、コロナ禍でのマスクやトイレットペーパー買い占め騒動、自粛警察などにも触れられている。専門用語や難しい表現が多かった印象。行動経済学はもっと平易な初心者向けの本から勉強したい。適度な所で自制するのが大事だけど、なかなか難しいよね、という話。ブレーキをかけられるかどうかは、生まれ持った性格で決まってしまうのではなく、後からでも矯正可能とのこと。2021/09/22
ken
3
人は欲求に対してアクセルとブレーキがある。株でもなんでも成功する人はブレーキを効かせることが出来る。対談形式なので、詳細なデータに基づいて説明はしておらず、感覚的な説明だが、ブレーキが効かないのは過去の成功体験、周りに流される集団での安心感、脳の省エネをもたらす美しさ基準とのこと。対処はルールを決めて厳格に運用すること、例えば株価が何パーセントさがったら買う。こういったブレーキは後天的なもの。大人になってからでも少しずつだが獲得できる。また後天的に得た親でも子に遺伝する可能性がある。2020/11/15
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