内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、感動の文庫最終巻!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」(アルファポリス)にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
111
長らく順番に読み続けてきた、居酒屋ぼったくりも遂に最終巻となりました。最終巻らしくハッピーエンドと努力は報われるとして結んできて良かった。そして、美音と要の結婚はぼったくり一常連⁈として実におめでたい事。いつまでもお幸せに、と思いきや、このストーリーはおかわりという続編に続くのかな。そちらもまた順に読んでいく事としよう。なお、最終巻で美音が我が岐阜、そして高山を新婚旅行先に選んでくれた事に感謝。確かに老田酒造さんに怒髪天があり、ぼったくりに登場と先日書いて並んでましたよ。2023/10/01
Nao Funasoko
50
これにて大団円。新婚さん2人が中心なのは仕方ないけど、シンゾウさんやウメさん以外の常連さんたちにも登場してして欲しかったな。 1章だけでもいいからそのスピンオフが読みたいな。2020/08/22
よっち
44
いよいよ美音と要の結婚が具体化する中で、結婚式や店舗住居の増改築も決まり、美音姉妹と佐島家の面々が顔合わせをすることになる第十弾。佐島家の男たちも美音を認めるとだいぶ変わるんだなとか、嫁たちもなかなかの強者だなとかいろいろ思った顔合わせでしたけど、しっかり胃袋を掴むあたりは美音らしいですね(苦笑)ようやく迎えた結婚式や佐島家一同の結婚祝いだったり、二人の新婚旅行だったり、気にかけてくれる常連客達だったり、そんな人たちに囲まれる二人なら新しいぼったくりと共に幸せな日々を送りそうだなとしみじみと実感しました。2020/09/27
らび
34
シリーズを通してたくさんのお酒の種類と知識そして何よりちょっと手を加えたアイデアを盛り込んだお料理の数々・・要との出会いから2年、結婚式を終え新装「ぼったくり」のリニューアルオープンまで堪能させていただきました。薄くなった人との関り方も含め人情って丁度いい温度がありますね。2人の前途にたくさんの幸せがありますように。馨ちゃんもね。ごちそうさまでした。2020/09/07
冴子
28
このシリーズの好きなところは、悪人が出てこないからかな。無事二人が結婚することになったが、周りの人たちの暖かさが堪りません。読んでる私も幸せになります。 名古屋市内に造り酒屋があるとは驚き。買いに行ってみようかと思う。 名古屋飯の紹介は意外でした。 一旦終わったけれど、続編も読まねば。2020/09/17
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