内容説明
本書は、これまで考えてこられたアイヌ、縄文人、弥生人の関係を全く覆すものである。最近のDNA解析の結果、アイヌも縄文人であり、アイヌというのは大まかに言えば、縄文人のままなのだ。稲作を中心にした弥生文化を拒絶した縄文人であり、言葉も縄文人の話していた言葉をそのまま継承したものと考えられる。文献やデータを忠実に読み解き、夷(縄文人)の視点から歴史を見直すことによって新たな視界が開ける。
目次
序章1 インディアンの祖先は日本人?
序章2 小さい田んぼ、太い田んぼ
縄文以前(旧石器時代)
DNAから見る縄文日本人
縄文時代のはじまり
縄文人のくらし
イノシシ祭り
クマ祭り、イオマンテ
縄文語、アイヌ語
縄文語地名と大和朝廷が名付けた地名
北海道の縄文遺跡
大川遺跡(余市町)〔ほか〕
著者等紹介
澤田健一[サワダケンイチ]
昭和39年(1964)札幌市生まれ。同志社大学工学部卒業。既存の枠にとらわれず、歴史・考古学を独自に学ぶ。思いつくまま読み・調べ・歩き・聞き・見ることを旨とし、文献やデータを忠実に読み解き歴史の事実に迫ることを目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
76
縄文人とアイヌは関連が少ないとされていたが2014年核DNAの分析で約70%の一致をみた。約3万年前から人が住み始め、縄文遺跡が数多く残る北海道にて擦文時代からオホーツク人と東北蝦夷を吸収して鎌倉時代にアイヌ文化が成立。元寇の際に北方攻撃でモンゴルとアイヌ単独で約40年戦い降伏した。その元とも朝廷とも、ヒグマの毛皮、オオワシの尾羽、砂金で交易をして豊かであった。しかし江戸時代にはシャクシャインの戦いから松前藩に管理された。蝦夷側から見た縄文からの通史上、北海道にいた縄文人がアイヌであるとの主張は納得できる2019/12/27
takao
2
ふむ2019/12/03
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- 戦略経営と経営政策