内容説明
殺されたのは誰だったのか?そして、どんな方法で殺害されたのか?真犯人が明らかにされた時、全ての伏線が繋がる。英国黄金期の息吹を伝える本格ミステリ、今や原著も入手困難な作品をついに初邦訳!
著者等紹介
ロラック,E.C.R.[ロラック,E.C.R.] [Lorac,E.C.R.]
1894年イギリス、ロンドン生まれ。1931年、ロバート・マクドナルド警部が登場する『The Murder on the Burrows』でデビューする。謎解きの醍醐味を味わえるミステリを多数発表。英国探偵小説黄金期において、A・クリスティやドロシー・L・セイヤーズらに比肩する女流作家の一人。1958年没
松本真一[マツモトシンイチ]
1957年生まれ。上智大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
25
3割バッターのロラック。本作は安打であることを保証する出来栄え。ロラックの特徴は、なんと言っても謎の差し出し方。物語冒頭で書かれる謎がミステリ読みには、たまらなく魅力的なのだ。本作は「灯火管制がひかれた暗闇の公園で殺された人物は何者なのか」という謎。殺人現場に居合わせた少年の事情聴取から始まり、関係者への聞き込みを続けていくマクドナルド警部が謎を解くための情報を収集していく。事情聴取される関係者のキャラクターが立っているので、その他大勢で埋もれることがないため、途中ダレることがないのが嬉しい。2019/07/06
tokyo-zodiac
2
一人夜のリージェンツ・パークに佇んでいたブルース・マレーグは、手すりを乗り越えて橋の下に飛び降りる人影を見た直後、今度はもう一人の男が橋の上までやって来るのを目にする。二人目の男が暗闇でマッチをすると、その背後にもう一人の男の顔が浮かび上がる。そして鈍い音と何かが倒れる音が…二人目の男が橋の上で横たわっているのを見つけたマレーグは、橋の下からよじ登ってきた一人目の男を一応取り押さえるが、三人目?の人物は足音も残さず姿を消していた。二人目の男は撲殺されていて、身分証から名前がジョン・ウォードだと判明する…2019/09/01
只今小説熟読中
1
殺されたのが誰か分からない、という場面から始まり、犯人探しと共に徐々に明らかにされていく展開は面白かったです。 結末には拍子抜けな感じがありましたが、楽しく読めました。 本を読むというより、劇を見ているようでした。2019/05/26
弾十六
0
1945年出版。翻訳が難あり物件。戦時中のロンドンの話なのに、冒頭がこうなんですよ… 「とにかく戦争は終わって、あのいまいましい柵はなくなった」(WELL, the war’s done one thing at any rate. It’s got rid of those damned awful railings) 詳しくはhttps://mystery-reviews.com/content/book_select?id=128552025/04/14
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