素人の初等幾何学―中学校の教科書を斬る

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  • サイズ B6判/ページ数 121p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434258251
  • NDC分類 414.1
  • Cコード C0041

内容説明

著者は、コンクリート系建築構造を専門領域とする研究者で、幾何学に関しては、正に「素人」である。「にもかかわらず」ではあるが、「だからこそ」に望みをかけて、我が国の中学校数学教科書の記述内容に異論を展開している。教科書も、当然のことながら、「権力」の仕組みのうえに成り立っている。その仕組みにも一石を投じようとしている。初等幾何学に関して、著者が愉しんでいる例も紹介している。全体を5章とし、各章は5節で構成されている。章間に、「余談」、「道草」、「心得」、「休憩」を挿めている。

目次

1 序章(先ずこの問題を考えてみよう;この問題がでてきた経験 ほか)
2 作図(作図の約束事と道具;半径rの円の作図 ほか)
3 中学校の教科書(二等辺三角形の底角は等しい;三辺が等しい三角形の合同 ほか)
4 ピタゴラスの定理(なぜピタゴラスの定理なのか;いくつかの証明法 ほか)
5 幾何学問題の一例(力学に関連する幾何学問題;正方形から長方形への面積不変の変形 ほか)

著者等紹介

瀧口克己[タキグチカツキ]
1945年広島県に生まれる。1954年広島県双三郡布野村立布野小学校卒業。1960年広島県三次市立三次中学校卒業。1963年広島学院高等学校卒業。1967年東京工業大学理工学部建築学科卒業。1972年東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程修了。工学博士。1972年同大学工学部建築学科助手。1973年名古屋工業大学工学部付属材料開発研究施設講師。1977年同施設助教授。1984年東京工業大学工学部建築学科助教授。1988年同学科教授。1994年同大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻教授。2003年4月~2005年3月、情報理工学研究科長を兼務。2010年東京工業大学定年退職。名誉教授。受賞、1988年日本建築学会賞(論文)。2009年日本コンクリート工学協会技術賞。2018年日本機械学会標準事業貢献賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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