内容説明
キャロルの物語や詩を十分に味わい、楽しむことができるように、広い意味での「生きもの」について解説を試み、キャロルがこれらに託していた(あるいは埋め込んでいた)意味を探る。また、十九世紀の英国という自然、産業、社会の大きな転換の舞台で、キャロルの生物、自然、環境などについての考えかたがどのように構築されていき、それがどのように作品に反映されたかについても考える。
目次
チャールズの成長と自然とのふれあい
アリスが初めて出会うのは―ウサギ、ネズミ
ネコの世界、イヌの世界
英国の田園と自然の中のけものたち
海と異国の哺乳類―セイウチ、ライオン、ゾウなど
鳥たちもキャロルの世界で羽ばたきます
トカゲやカエル、魚なども活躍しています
キャロルの昆虫記
クモやロブスターも負けていません
多彩な動物群の活躍
キノコの魔法
キャロルの生活と作品を彩る花と木
緑の背景―シダとコケ‐それに海藻遊び
著者等紹介
西村光雄[ニシムラミツオ]
1931年生まれ。東京大学理学部卒業。同大大学院修了。理学博士。米国ペンシルベニア大学医学部助教授、九州大学理学部教授を経て、九州大学名誉教授
西村杏子[ニシムラキョウコ]
1938年生まれ。津田塾大学卒業、同大大学院修了。文学修士。西南女学院短期大学教授、西南女学院大学教授を経て、西南女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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