内容説明
祇園祭の熱気に包まれる夜、芸妓への襟替えを直前にひかえた舞妓が殺された。つぎつぎと浮かび上がる容疑者に、捜査本部は翻弄され、事件は解決のきざしすら見えない…しかし、一人の敏腕管理官の捜査指揮により、事件は急展開を見せはじめた。元京都府警捜査一課長、自らペンをとり刑事の心情を描ききった渾身の初小説。
著者等紹介
中園修二[ナカゾノシュウジ]
1947年熊本県上天草市生まれ。1970年京都府警察官を拝命。捜査一課長、警察署長を歴任、定年退職後、大手ゼネコン参与を経て東映(株)京都撮影所相談役兼製作アドバイザーとしてドラマ10の『フェイク 京都美術事件絵巻』をはじめ『科捜研の女』『遺留捜査』等、京都を舞台にした刑事ドラマの警察監修を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
4
京都府警で捜査一課長や署長を歴任した著者だけに、リアリティはあるが面白くはない。結果として捜査が迷宮入り寸前まで追い込まれたのは、初動捜査の躓き。その要因を作ったのは無能で無責任な捜査一課長とその部下のコンビ。証拠も固めず二人も誤認逮捕をし、挙句の果てには不倫のネタで脅迫され、マスコミに情報を流したことまでバレて捜査一課長は左遷。所轄を蔑み、手足としか思わない本部の捜査一課。経験者が語るのだから捜査一課と所轄の不仲は根深いのだろう。2時間ドラマに多い京都府警もの。内容も素人作家の枠を出ないお粗末な作品。2019/05/07
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