もうちょっと生きる - 歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 110p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434248283
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nb

1
生活のなかで、強く生と死を感じさせる言葉が多かった。大したことがなくてもなんとなく不安だったり、急激に死を望みたくなったり、でもなんとなく生きようと思える日もある。共感できる部分も多く、とても好きな歌集だった。 好きな歌↓ 目覚めれば尻の痛みよ拳銃が手元になくてよかった朝だ 1日を2万で買ってくれるなら余生を売ってはいさようなら 単線の電車は遅いと言うけれど人を殺せる速さで走る 生きている人たちだけで死を嘆く生の祭典の如き葬式 口元に笑えば痛むニキビできそれに困らずもう丸三日2019/09/27

すみか

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蝉たちに死ね死ね死ねと鳴かれても人間だからもうちょっと生きる 終電が行けば朝まで鮮血を浴びることなく眠れる線路 #三田三郎 #もうちょっと生きる 第二歌集を読んで、この人の短歌すきだなあって第一歌集も買ったのだけど、やっぱりすきだった。 なんだろ、この生と死をゆらゆらしてる感じ。でも生きたい感じ。2021/10/29

有機物ちゃん

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酒!飲まずにはいられない!みたいな日常に自虐ユーモアで笑おうぜみたいな短歌。酔っ払いながらも現実を誰よりも見てる、感じてる。今の自分のしんどい気持ちがそのまま言葉になってる。10年経ってあの頃あぁだったよなぁって笑いながら見返せるような本になるだろうな。なってほしい笑2021/10/17

toron*

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『ぱんたれい』でも何首か載っていたので、気になっていたのですごくタイミング良く手に入れることができた。MITASASAでの笹川さんとのケミストリーが楽しくこの本の中でもスタイルは変わってなくて仕事とお酒と、なんだかすごく淋しい歌が収められている。自分はこういう短歌がいちばん好きかもしれない。相聞歌がなくて逆にすごい。 特に好きだった歌をあげておく。 空き瓶の奥に新たな瓶が待ち修行のように飲酒は続く 人殴る権利を一つ確保して貯めた権利を数えつつ帰路 代金をちょうどで払い終えたあと侍のように財布をしまう

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