内容説明
幻の金属が存在し、精霊の闊歩する異世界で念願の鍛冶師になった津田驍廣。彼とその仲間たちは、ダークエルフの郷の問題を解決したあと、ドワーフたちのいる響鎚の郷へとやって来た。この郷は鍛冶の本場として有名なところなのだが、どうも様子がおかしい。なんと広場で、仲間のアルディリアの養父であり、郷随一の鍛冶師でもあるダンカンが、鍛冶の秘伝を亜人―驍廣に教えた罪で糾弾されていたのだ。これはそもそも、かつて驍廣に武具比べで負けたドワーフの逆恨みによるもの。そんな馬鹿げた疑惑を晴らすには、実際に武具を作るのが一番!…というわけで、驍廣は鍛冶をすることになったのだが、なぜか郷のドワーフたちとの腕比べという形になってしまい―。大人気異世界生産系ファンタジー、第八弾!
著者等紹介
泣き虫黒鬼[ナキムシクロオニ]
南信州の農家。昼間は農作業、夜は読書好きが高じwebにて小説を執筆するようになる。2013年アルファポリスファンタジー小説大賞特別賞を受賞。受賞作である「鍛冶師ですが何か!」にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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零崎夢織
3
溜まりすぎたのでまとめて最後に感想を2022/08/14
eucalmelon
3
響鎚の郷、腐ってるような気はしていたが、ここまで酷いとは。温厚な牙流武を怒らせてしまうとはヤコブは救いようがない。「響鎚の郷を潰した族長」という不名誉な名を歴史に刻んでしまってのも自業自得だ。尻馬に乗ってダークエルフを迫害した輩は仕方ないが、少数といえ良い者達は可哀想だ。何せ自分の故郷が無くなったわけだし。年配の腕の良さげな爺さんが家族と郷を出て行ったのは、気骨があるなとも思ったが寂しいだろうなと同情してしまった。2018/11/18
おやぶん
1
今作はドワーフが中心の鍛冶師達の街で主人公達が大暴れします。 どこに行っても亜人とさげすまれる主人公は ややワンパターンになってきてる気もします。 ただ新しい武器がでたり先が気になるのは変わらずで面白い。2020/01/29
Stephan170825
0
ちょっと救われないドワーフの郷のお話でした。頑なに他の人種を認めず、ダークエルフたちを陥れ、最後は暗い結末を迎えてしまうというのは今までの流れにはありませんでしたね。少し苦いものの残る読了感でした。2018/05/09