内容説明
ある日の深夜、獣の肉を売るケダモノ屋に賊が押し入った。また、その直後、薩摩藩士が斬られたり、玄人女が殺されたりと、江戸に事件が相次ぐ。中でも、最初のケダモノ屋の件に、南町奉行所の定廻り同心、黒沼久馬はただならぬものを感じていた…そこで友人の「首斬り浅右衛門」と共に事件解決に乗り出す久馬。すると驚くことに、全ての事件に不思議な繋がりがあって―熱血粗忽同心と怜悧な首打ち人の爽快捕り物小説!
著者等紹介
二上圓[フタガミマドカ]
2012年よりネットで小説を書き始める。2018年『ケダモノ屋』で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
36
山田浅右衛門が主要メンバーとして登場するので読んでみた。浅右衛門が定町廻り同心と一緒に謎解きする一種のバディ物。「浅さん」と可愛く呼ばれる浅右衛門はなかなか新鮮ではある。2019/08/05
風鈴
3
なかなか面白かった。レーベルからしてあまり小難しい感じしなさそうというヨミが当たった。予想通りのバディとユーモラスな脇役だけなら、読んだぞーだけで終わりそうだった。文章は落語っぽく調子が良くて、あまり馴染みのないお江戸庶民の解説がするりと入ってくる。嫌味じゃないのがいい。俳句や童歌などから謎解きのヒントなどもあり、すべて架空かと思いきや、知ってる天才発明家とか刀が乱舞してたり、バディの片割れ実在してた!!なんて無知ゆえの驚きもあった。よき巡り合いでした。2021/07/07
ヌーン
2
時代物でバディもの、そこかしこにブロマンスともBLともどっちつかずなくすぐりやモノローグが散りばめられていて、それが中途半端で余分な肉付けっていうかノイズになり、どうしたいんだ?とちょっと鼻についた 2024/09/25
サクぽん
0
江戸時代の暮らしぶりが想像しやすいお話でした。 人情話、良いですね!2022/04/18