内容説明
密偵として王家に仕える家に生まれたリースル。彼女はある日、王宮から遣わされた美形の伯爵から任務を受ける。それはなんと、『とある公爵の悪事の証拠を掴むため自分のニセ婚約者になれ』―と、いうもの!?おまけに伯爵の家に住み込みが必要とのこと。貴族の婚約者になるという途方もないその命令に内心戸惑うものの、彼女は頷くしかなかった。そして始まった、伯基との生活。傲慢な態度の伯爵に翻弄されつつも、見え隠れする彼の不器用な優しさにリースルは気づいていく。やがて彼女は、彼に惹かれる心を制御できなくなって―。
著者等紹介
文野さと[フミノサト]
2004年ごろから、“ぷんにゃご”のペンネームでHP上に細々と作品を発表。214年、アルファポリス第七回恋愛小説大賞で「灰色のマリエ」が読者賞を受賞。出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陸抗
16
エスピリオンとして、王家に代々密偵として仕えてきたリースル。存在自体を忘れられたと思った矢先に、王宮から使わされたオルフェーゼ伯爵に、自分の婚約者の振りをして、内大臣の悪事を探ることに。エスピリオンの仕事に誇りを持つリースルに対し、最初は何とも思ってなかったオルフェーゼが惹かれていくのは分かるけど、ツンデレすぎて言葉が足りず、たまに暴走するのはこの作者さんの男性キャラに多いのかな。恋のライバルに第二王子が絡んできたり、いいように使われてしまったオルフェーゼの両親等、周りの人達も楽しかった。2019/11/28
anko
14
王室専属のスパイの家の当主のヒロインと王族と共にそのスパイ使ってきた伯爵家のヒーロー。ヒロインは真面目に任務にあたろうとするし努力家でいい子なんですが、ヒーローが仕事はできる人なんだけど残念な貴公子。におわせてはいるんだけど分かりにくいのでヒロインには彼の気持ちが伝わってないし元々遊び人だしヒロインに対しての態度がそれほど優しくも甘くもない。もっと早い段階でわかりやすくデレてくれてたら良かったのになぁ。彼女への気持ちも彼女の家族の事をちゃんとしてあげてるのも分かるのが最後の最後だからね。2018/02/09
葉月たまの
6
文野さとさんって見覚えある作者名だけど誰だっけと思いつつ、最後まで読んで、シャドウガールや灰色のマリエの作者さんだと気づいた><。道理で読みやすくて、面白い作品だと思った! シャドウガールも灰色のマリエも大好きだった! この作品も面白かった! ヒロインも良かったし、伯爵も傲慢な割にはちょっとヘタレてるけど、そこがいい! この作者さんの作品、大好き~ヽ(=´▽`=)ノ。2018/06/02
みょろん
2
リースルさんが健気。行動力は有り余っているから、ちゃんと言葉にして捕まえとかないと逃げられそう。2021/11/21
朔夜
1
★★2018/03/04