内容説明
商会の代表としてあちこち駆け回っている深澄真です。僕は今、元蜘蛛の澪、元死霊の識を連れて、遙か北方の魔族領を訪れています。身分的にはただの商人にすぎない僕ですが、なんと魔王様が直々に歓待してくれて大困惑。連日の宴で僕の精神的疲労はマックスです。おまけに、親善試合に出てくれだなんて…。正直、ちょっと面倒くさい。でも、本当に良くしてもらっているのでここは受けるのが筋だよね?そんな僕と魔将の親善試合の会場に反魔王勢力の刺客が乱入。捨て身の襲撃も虚しく無事鎮圧…と思いきや、なんと彼らにはとんでもない切り札が。夜空を貫く黄金の光とともに、魔族の都市に甚大な被害をもたらす“災厄”が迫る。このままだとどれほどの犠牲者が出るか分からないし…仕方ない、僕らもひと肌脱ぎますか。澪、識、悪いけどちょっと手伝って。
著者等紹介
あずみ圭[アズミケイ]
愛知県出身。2012年よりWeb上で「月が導く異世界道中」の連載を始める。一躍人気作となりアルファポリス「第5回ファンタジー小説大賞」読者賞を受賞。2013年5月、改稿を経て「月が導く異世界道中」で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
18
精霊に会いに行ったら暴走していて、それを力で鎮静化し、魔王軍の武将と4対1で対戦して相手を圧倒。反魔王派閥が自爆のようにランダムに竜を召喚するアイテムを使ったら、悪運が最悪な主人公のせいで出てきたのは、竜の最高峰ルト。 それが全力でブレスを吐いてしまい魔族の王都消滅の危機。そこで主人公は従者2人と力を合わせてブレスを消して王都を防衛する。 最後に魔族の幼女を使用人としてゲット。 相変わらず不幸体質だよな・・2019/10/01
こも 旧柏バカ一代
16
これだけ冷遇されてるのに。 魔族の中でも女神に縋る奴等が居るんだ。しかも元貴族らしい。魔王は農民の子供だったんだ。。そんな奴らが暗躍して精霊神殿の精霊を暴走させ、龍を呼ぶアイテムを使って上位龍のルトを召喚する。それらを全て葛の葉商会がブッ潰す。暴走していた上位精霊を押さえ込み。ルトの最大の攻撃を撃つ本人の解説があり従者2人の補助があるとはいえ、魔力を物質化してルトの攻撃を最小限の被害に抑え込んで解決してしまう。まさに理不尽。魔将4人相手の模擬戦でも主人公1人で圧倒してしまうのは当たり前だな、、2021/07/25
tokkun1002
8
2017年。13作目。魔王に会う約束を守る為、魔族領を訪れる。何より強さという魔族。真の力を試そうと色々と仕掛けるのだが。兎に角ぶっ飛んでる。2017/11/29
ぷるっちょ
6
前巻から続く不穏な夢は、どうやら平行世界の真の有り様らしいが、大黒天様曰く「心配ない」との事。平行世界の自分がラスボスかと思っていたのだけれども、どうやら違うらしい。大黒天様が最後に言った不穏な言葉は何を指しているのだろか?後、魔族の皆さんは権謀術数に通じすぎている所為か、搦め手ばかりで誠意をもって真正面から交渉するという事を軽視し過ぎている気がする。2017/11/23
nawade
6
★★★☆☆ 魔族領を訪れた真たちは魔族の歓待を受けるがやはり平穏無事な訪問で終わらなかった。真の意図するところではなかったが、龍の戯れに振り回されたり過去最大の大騒ぎに。さすがにこれは魔族さんに同情しちゃいますね。まあ、結果的に今後は血を流すこと無い関係になりそうなので良かったのか。サリの努力を台無しにする識と澪に吹き出した。特に識はさっきまで魔族を立ててたんじゃないの?真の悪夢は何の意味があったのかな?2017/07/22