内容説明
ソ連占領下の大連。満鉄技術者と家族１２７名、全員中国人に変装して脱出。山東半島に科学技術センター設立のため招聘されたが、国共内戦勃発。グループに分散し逃避行始まる。生活は辛酸を極め、日本への帰国を主張する者、残留やむなしとする者に分裂。しかし再び大連へ…
目次
第１部 山東半島篇（ソ連軍進駐後の大連；阿部良之助の大連脱出；渡航の準備；玲瓏金鉱；山東半島における内戦勃発の前夜；残る人、旅立つ人；逃避行はじまる；中共側の対応；最後の脱出計画；建設大学からの招聘；内戦の渦中を彷徨する最後の一団）
第２部 大連篇（日本人引揚げ後の大連；大連再び；その後の中試（科研）
井口俊夫の帰国（第二次引揚げ）
阿部良之助の大連脱出）
著者等紹介
米濱泰英［ヨネハマヤスヒデ］
１９４５年７月中国山東省芝罘で生まれる。１２月鳥取市賀露町に引揚げ帰国。１９６８年４月一橋大学中退。５月岩波書店入社、主に全集・著作集の編集に携わる。２００５年７月岩波書店定年退職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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