内容説明
勇者の魔王討伐を見届けた直後に敵の残党に刺されて意識を失い、なぜか過去へと戻った平兵士ジョン・セリアス。王都から魔族を退けた後、魔族討伐軍の副官となったジョンは、来るべき決戦に備えて着々と準備を進めていた。そんな折、神都エルランより勇者が選定されたという報が届く。ジョンは早速エルランに向かったが、そこで面会した勇者モルスは聖剣を扱うことができず、勇者として完成されていなかった。人類の希望である「勇者」の存在が揺らぎ、ジョンの目指す未来に暗雲が立ちこめる―
著者等紹介
丘野優[オカノユウ]
2012年からWeb上で小説を公開し始め、徐々に人気を得る。2014年に「平兵士は過去を夢見る」で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃか
1
ジョンはこれまで情報を伝える人を限定し、自分が動くのではなくナコルル達のような相手に動いてもらい、状況をコントロールしようとしていました。 下手に手を出しすぎて、ジョンの知る未来から外れてしまえば、以前と同じように誰が死ぬかもわからない闇の中を進むことになる。 それを恐れていたわけですが……まぁ、ここでナコルルが説得して、共に先に進もうと焚き付けてくれたのは良かったですねー。2018/06/20
ゆう
0
重要人物が色々登場しました。が、どうしてか記憶や状態が曖昧な模様です。これが過去改変の影響?そもそものジョンの体験だってはっきりとどんな現象か証明できませんから、どう転ぶか分かりませんものね。2017/08/20
fap
0
主人公によってどこから歴史が変わったのか。 ある程度は記憶の通りに歩まなければ経験が生かせないし、 どこかで明確に異なる道を進まねば未来が確定してしまう。 そして世界は主人公の知らぬうちに異なる歴史を記し始める。 未だ先は長い。 完結まで書かれますように。 2018/06/16
eucalmelon
0
魔族がジョンのそばに?!これは最悪の芽か、それとも希望なのか?勇者も変だ?人形って、なんだ?作られたものなのか?精霊王なんてのも出てきた。かなり長く生きているらしいが、協力してくれるのだろうか?それにしても、勇者を除くと概ね魔族の方が強いにもかかわらず、殲滅しようという意志があるのはなぜだろう?2018/06/14