内容説明
「野党共闘」はこれからどうなる!?小沢一郎の懐刀にして、共産党とも太いパイプを持つ著者が、「日本改革」と政権交代への構想について小沢一郎と対談。また、これまで明かさなかった共産党との国会秘話によって戦後・共産党の大転換に至る過程を解き明かし、野党協力の可能性、政権交代への道を探る。
目次
第1部 自由党の再起動と政権交代への戦略(選挙協力と国民連合政府樹立への動き;小沢一郎の日本改革の原点)
第2部 いかに共産党は大転換に至ったのか(議会政治に参加すべく苦労した戦後初期の共産党;昭和天皇崩御、消費税、リクルート事件と共産党;細川非自民連立政権と対立する共産党;共産党との共闘が始まる;国民連合政府の実現へ)
著者等紹介
平野貞夫[ヒラノサダオ]
1935年高知県出身。法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了後、衆議院事務局に入局。園田直衆議院副議長秘書、前尾繁三郎衆議院議長秘書、委員部長等を歴任。ロッキード事件後の政治倫理制度や、政治改革の実現をめぐって、当時衆議院議院運営委員長だった小沢一郎氏を補佐し、政策立案や国会運営の面から支える。92年衆議院事務局を退職し、参議院議員に当選。以降、自民党、新生党、新進党、自由党、民主党と、小沢氏と行動をともにし、「小沢の知恵袋」「懐刀」と称せられる。現在、土佐南学会代表、日本一新の会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トラッキー
3
国会というと与野党が対立しているところだけが報道され、共産党は仲間外れというイメージがあるが、日々の国会運営の中では各党が様々な分野で話し合い協力し合っている様子が意外だった。2017/03/26
kuronyann
1
93頁「社交民の三野党は田中政権からの慣行上の配慮(裏工作→89頁では政策取引・ワイロ)もあり柔軟となる。ところが、共産党はこの自社五五年体制の流れに入っていない」。 小沢一郎氏の懐刀、平野貞夫元参議院議員の国会事務局員時代からの国会秘話や野党共闘の裏話満載の一冊。他党議員同士はもっとギスギスしたものと思っていたが案外人間らしい付き合いもあって思いを改めた。「選挙制度に完全なものはない」としてよりよい制度の探求を放棄して民意をゆがめる小選挙制と税金分け取りの政党助成金の導入に関わったのは著者の汚点だろう。2017/05/04
アール丸山
1
小沢氏「日本は幕藩体制がいまだ続いている」、平野氏 「明治維新は終わっていない」。両氏「日本人の“仕方ない・従属シンドローム”を改革する必要がある」。ところで、著書の一節で、1980年頃W地方裁判所長であったG氏(故人)のことについて触れている。G氏はけっこうなやり手(著書では「法曹界の重鎮」とある)で、労働組合とも一人で渡り合った。私も好き放題の話をして、宴席で頬を軽くつねられたことがあるが、悪い思い出ではない。2016/12/25
Hidekazu Asai
0
読後、やはり小沢一郎はキレモノか、と思ったが、 その後、読んだ、奥平康弘氏の「いかそう日本国憲法」(岩波ジュニア新書)で木端微塵に小沢一郎の「国際貢献論」が粉砕されていて、キレモノの評価をやはりやめる。 文中が「和暦」表記であるので、時代感覚がつかめない。 著者が不破哲三の兄貴の上田耕三郎の晩年と親しかったことがわかるレア政治知識の本でもある。2019/05/06
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