内容説明
江戸時代、大和(奈良県)で二つの百姓一揆が起きた。一方は、豊かなはずの大和盆地の天領(幕府領)で。一方は、吉野山間地の私領(旗本領)で。吟味(取り調べ)は過酷を極め、多くの犠牲者(獄死者)を出した。
目次
大和・天領の百姓一揆 芝村騒動
八条村の孝子庄右衛門の物語
吉野の百姓一揆 龍門騒動
付 龍門騒動手まり歌
天保ききん考
いのちのかて 昔の稲作の思い出
著者等紹介
上島秀友[ウエジマヒデトモ]
日本ペンクラブ会員。昭和29年(1954)、奈良県香芝市良福寺に生まれる。昭和52年(1977)、中央大学法学部を卒業。香芝市役所時代に二上山博物館の企画や地域文化情報誌『香芝遊学』の編集を担当。現在、奈良県広域消防組合運営調整室長。学校法人誠優学園理事。香芝市史跡整備委員
上田龍司[ウエダリュウジ]
明治37年(1904)、吉野・龍門の里(吉野町山口)に生まれる。大正11年(1922)、旧制奈良県立吉野農林学校を卒業、家業の農業に従事。種苗業・採種業を兼業、営農指導員なども務める。かたわら家蔵の古文書(県有形文化財指定の「上田家文書」)の整理、解読に注力、あわせて郷土史の研究と郷土の文化財保存に努めた。また、晩年は古文書教室の講師や解読指導に力を注いだ。平成9年(1997)、93歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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