内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第6巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
345
まずは、大好きな『神亀』、この表現通りで喉が鳴ります。これからの季節、この燗がたまりません。肴は酒と生姜をきかせたハマチのカマ煮、一酒一品、絶妙です。酒と料理と人情と、なかなか味わえないたて付けには今回も嵌ります。馨の幼少時の心情、美音の将来への覚悟、なんだか切なくて、これが女性の強さ、手強さ、そんな想いに。「似て非なるもの」の意味、要の理解に期待したいのですが。どこかしら要の弱さと狡さを現実的に醸し出し、このまま美音を守り切れますか、不安。全体的にレシピ面と人情面を、酒と料理で今後どう調和させていくの。2016/10/09
シーナ@食べ物漫画好き
208
6冊目 街の本屋の存続問題は確かに… オレオレ詐欺問題と現実で我々が飲み屋でする話題と同じかもです。サツマイモと豚の含め煮、小鉢で食べる分には酒のアテになる。ハマチのカマ煮付け、養殖物だし薄味よか甘辛く煮た方が美味いと思うが…塩分に気を回すのは偉い。秋の親子丼、今や定番だけど確かに美味い筈。モンブランは逆に缶詰を使わず生栗→甘露煮→マロンペーストという手間が凄い。海老天巻きも意外性あるメニューで嬉しいがエビガーリック炒めも新鮮ですねぇ。そして要さん…華麗なる一族だったか…2017/07/08
ナイスネイチャ
206
今回は恋愛部分が結構占めました。個人的には料理と日本酒話をもっと出してほしいなぁ。ワンカップはちょっと見直そうかな?2017/03/11
KAZOO
205
こういう季節になるとこの中のお酒や料理が食べたくなります。手間ひまかけてなま筋子からイクラをつくるところなど、やはり仕事であるからということなのでしょう。またモンブランをつくったりするところもいいですね。私はさらに鮭缶から鮭の揚げ団子を自分でも作ってみたいという気がして今度挑戦しようと思っています。主人公の恋の行方もあまり嫌味にならずに書かれていて好感が持たれます。2016/10/26
紫綺
200
シリーズ6作目ともなると大分こなれてきて、料理や恋バナだけでなく、社会問題とかも絡めてなかなか読み応えのある構成になっている。美音と要の仲も、大きな問題を抱えながらも順調に進んでいる。羨ましくも、ごちそうさま!2016/11/30
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