内容説明
コスモス・ライブラリー版3部作(2014、’15、’16)の第三作である本書は、ヴァージニア・ウルフ研究に端を発した意識の流れと体験過程を結びつけ、文学と心理学の接点から創作体験を考案して具体化したものである。それを学校臨床に取り上げて、不登校やいじめなどの実践的対応ツールとして開発したものであるが、その後、ケースを積み重ねて、本書において、パーソンセンタードの見方から提案した。本論において、「外」と「内」をつなぐ概念として見出した中心過程を表す「中」の概念は、創作体験がこの三位一体的な構成を可能にし、「つなぐ」統合的な意味と作用をもつことにより、心理的回復・成長の中心過程であることを実証的に明らかにするものである。
目次
本論(序論(方法論)
「灯台へ」創作体験における中心過程について―A研修会でのIさんの心理的成長)
第1部 創作体験法の展開(「創作体験面接法」の開発と方法について―パーソンセンタードの課題グループの中で取り組まれた「創作体験」の面接法としての開発と試行:「乗り物イメージ(ペガサス・メディテーション)創作体験法」
授業―こころをころがせる○△□創作体験を中心に
禅マンダラ画「○△□」創作体験法について考える
体験過程尺度から見た「つくる」(枠づけ)創作体験法の心理療法的構造)
第2部 創作体験グループ法の発展と理論(パーソンセンタードの学習グループとしての「創作体験」について;エンカウンターグループにおける課題(インタレスト)グループのあり方について―「創作体験」の位置づけ)
結論 深層とリアルと表層 過去・現在・未来―「灯台へ」第1章・2章・3章
資料編
著者等紹介
村田進[ムラタススム]
現職:村田カウンセリング・ルーム主宰、(株)フェスミック委託産業カウンセラー、学校心理士、ガイダンスカウセラー。石川県立金沢西高校学校カウンセラー。専門学校アリス学園福祉保育・介護福祉学科講師。前金沢大学人間社会学域学校教育学類非常勤講師。金沢大学法文学部卒、同専攻科修了。武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科修士、博士課程修了。博士(臨床教育学)。石川県公立高校教諭、県教育センター指導主事、星稜高校専任カウンセラーを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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